社会人だって留学したい!
(第20号'01年2月〜3月)

社会人だって留学したい!
会社を辞めなくても、恋人と離れ離れにならなくても、留学する方法はあります。

社会人になってしまうと、会社を辞める覚悟でないと難しかった『留学』。でもここ数年、ITの発達や就業形態の多様化などで、今の仕事を続けつつ、ネット留学や海外大学日本校などで資格を取る方法が増えている。カルチャースクール程度のお気軽なものから、正規の学位や、MBA(経営学修士)だって可能。もちろん、今以上のものを手に入れるには今以上の努力が必要だ。

■ ネット学習ご本家・アメリカ ■

現在アメリカでは国を挙げて“Distance Learning”(以下DL。いわゆる通信学習)を“究極の生涯学習システム”として推進しており、政府内に専門委員会がある程。DL人口はここ2年で米国内だけで2倍になっており、今後2、3年で更に爆発的な増加が予想されている。ただし詐欺まがいのトラブルも増加中のため、きちんとした情報収集がMUST。そのためのWeb Siteもたくさんあるのでぜひ調べてほしい。

ABC for Distance Learning
http://www.abcsofdistancelearning.com/

 まさにDLをABCから教えてくれるサイト。“ニセ学位”の被害にあわない為の学校の見分け方、政府の問い合わせ機関の連絡先まで懇切丁寧に紹介している。

Distance Learning On the Net
http://www.hoyle.com/distance.htm

 DLに関する老舗サイト。各学校へのリンクも充実。

DLRN Distance Learning Resource Network
http://www.dlrn.org/

 アメリカ政府公認のDL情報サイト。


■ INTERVIEW ■

「留学」=「海外生活」しなくても海外の大学のカリキュラムを日本で学び、学位を得ることは可能。昨年の6月からシカゴ大学大学院日本校に通っている、翻訳家・石田理恵さんにお話を伺いました。

石田 理恵さん:早稲田大学教育学部・英語英文科卒。高校の英語教員として8年間勤務。ご主人の転勤で退職したのを機に、翻訳の仕事を始める。神奈川県在住。

Q どこで情報を集めたのか?

雑誌の留学特集号を見て。海外への留学は無理なので、アメリカの大学の日本校を調べました。通信やネット留学は性格的に向かないので、通学制のものに絞りました。

Q 学校へ通う時間のやりくりはどう行っているの?

社会人対象のプログラムなので、修士課程を約2年半かけて終了するゆとりのあるカリキュラムです。提出物の締切が近い時は仕事の依頼はお断りし、余裕のある時にできる限り仕事をしています。

Q 学部・授業内容は?

日本の大学では数少ない人文学部という、文系の学部を総合したような学部です。一年目はコアコースとして3科目を履修するために週2回、通学します。二年目と三年目は、夏に6週間シカゴ本校に行き、選択科目を履修します。日本校でも授業はすべて英語で行われます。

Q 一日の勉強量は?

一日何時間と決めているわけではなく、授業の前日と当日に集中して予習します。課題が出されたときは、締切の一週間前くらいから一日の大半を勉強に充てます。

Q 費用はどれくらい?

渡米費別途で、学費は入学金と授業料を合わせ約三百万円くらいです。

Q 社会人の今になって再度勉強しようと思ったきっかけは?

アメリカの大学院で勉強するのは長年の夢でした。下の子が昨年小学校に入学したのを機に、思い切って決心しました。

Q 実際に一番大変なこと、また嬉しかったことは?

家庭、仕事、勉強の両立は確かにキツイものがあります。でもそれだけに成績でAがもらえた時は感動しました!応援してくれる家族に感謝しています。

◆ ◆ ◆

主婦兼母親兼社会人でありながら、この努力と向上心!『仕事が忙しい』は、もう言い訳にならない時代になってきているのですね。